3年前ぐらいからMTAセメントというセメントをよくつかいます
よくスタッフに MTA用意して と言ってるので聞いたことある患者さんもいるかもしれません
以前だとむし歯などで歯の神経を取らないといけない治療でも神経を残すことができるようになってきました。重症度にもよりますが、成功率がわかってきて大丈夫だろうなと思うケースであれば、90%以上だと思います
以前は、成功率がもう少し低かったのですが、レシピみたいなものがわかってきて、成功率がすごく上がってきました。
大事な事は手術と一緒なのですが治療前治療中に清掃することとMTAセメントがどんなメカニズムで効果を発揮してることを考えることで
①ラバーダムをして、次亜塩素酸(成分はハイターに近いものです)と言う歯の根の治療でよく使う薬剤で治療する前によく消毒清掃する
②むし歯をとってる時や、途中も次亜塩素酸で消毒する。
③むし歯を取るバー(虫歯を取るキュイーンとなるのがタービンでその先についてる歯を削っている部分です)は虫歯の細菌で汚染されているため、歯の神経を触るときはバーを替える
④ MTAセメントを詰める前に次亜塩素酸で最後に消毒と止血をする
⑤MTAセメントは強アルカリで殺菌しているため、その上に直接、酸性のコンポジットレジン(プラスチック治療で使うもの)はおかず、歯科用のセメントなどを置く
私たちの歯科クリニックでは、歯の神経を取ることがかなり少ないです😉